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借入金とは何か考えてみよう

 

借入を利用するのは何もわたしたち個人だけとは限りません。
企業(法人)でも多くの先が借入を利用しています。
たくさんのお金を使う大企業ほど、たくさんの借入を利用して自社の業績活動につなげています

 

企業の中には「無借金経営」を行っている先もあります。
よく健全な会社の代名詞として使われる言葉ですが、借入を利用している会社が健全性が悪いというわけでは決してありません。
むしろ借入を上手に活用することで業績を上昇させることも可能なのです。

 

企業(法人)が借入を利用すると「借入金」として決算処理をしなければいけません。
企業の決算書には「資産の部」「負債の部」「資本の部」の3項目がありますが、「借入金」はこのうち「負債の部」に計上されます。

 

また「借入金」自体も、「短期借入金」「長期借入金」の2つに区分されます。
1年間以内に返済するべき借入金は「短期借入金」、1年以上かけて返済するべき借入金は「長期借入金」に分類されます。
これを企業会計処理の「ワンイヤールール」と呼びます。

 

また、借入金の返済に関わる「支払利息」は、企業決算では「負債」ではなく「費用」として分類されます。
決算書には企業の資産と負債を示す「貸借対照表」、企業の営業損益を示す「損益計算書」の2つがあります。

 

「借入金」は「貸借対照表」、「支払利息」は「損益計算書」に記載されることになります。
このあたりは簿記を勉強した方であればイメージが沸くのではないでしょうか。

 

先に述べたように「借入」を上手に活用することで、企業の業績を向上させることも可能です。

 

例えば最新の機械を購入するために銀行から借入を行ったとします。
購入した機械を利用して、企業の売上を上昇させることで、借入金返済(利息を含む)以上の利益を上げることも可能でしょう。

 

つまり「費用対効果」を考慮して借入を利用するわけです。
このように「借入」をいかにして企業業績につなげていくのかが、企業経営者の永遠の課題といえます。

 

逆に「借入」を企業業績につなげることができなければ、後には「借金」だけが残ってしまうのです。
さらに赤字に陥り、その補填のための借入を利用するという状況にもなりかねません。

 

しかし、現在の金融機関では赤字補填の融資を敬遠する傾向にあります。
必要資金までも調達できず、最悪の場合企業存続といった問題にもなりかねません。

 

この「企業の借入金」の考え方は、実は貸し手側である金融機関でも同じことがいえます。
お金を貸す金融機関は、貸したお金に対する利息収入が収益源です。

 

しかし、企業が借入により利益を生み出さなければ、貸したお金が返ってこないどころか、最終的に返済できない「不良債権」となる場合もあります。
そのためにも金融機関側は、返済できるかどうかを厳しく判断する「審査」を行っているのです。

 

企業の「借入金」はその企業の営業を大きく左右する要素でもあります。
同時に金融機関側でも、自社の利益を左右する要素であるともいえる存在なのです。